創業融資について

日本政策金融公庫

日本政策金融公庫の創業融資の特徴は以下のとおりです。

  • 起業家支援に積極的である
    国が100%出資している政府系金融機関であるため、貸倒リスクの高い起業家向け貸出であっても融資に積極的である。
  • 多彩な融資制度がある
    起業家にとって有利な融資制度を選択できるほど、融資制度のラインナップが豊富です。また、担保や連帯保証人が不要な融資制度もあります。 
  • 融資実行までのスピードが早い
    もともと起業家をサポートすることを目的として設立した金融機関であるため、スピーディーな事業展開を希望している起業家にマッチするように融資実行までのスピードが早くなるような運営体制となっています(申し込みから融資実行まで1か月程度)。
  • 自己資金の要件が緩い
    自己資金要件が1/10や、融資制度によっては自己資金不要のものもあります。

 

自治体・保証協会・金融機関

自治体の創業融資は、起業家が返済できなくなった場合に保証協会が金融機関に返済を保証することによって融資しやすい環境をつくるというものです。
自治体の創業融資の特徴は以下のとおりです。

  • 金利が低い
    自治体の制度融資では、利子補給制度があり、借入金利息の一部を自治体が負担してくれることがあります。また、信用保証料補助制度では信用保証協会の保証料の一部、または全部が自治体負担となる場合があります。これらを活用した結果、自治体の制度融資の方が日本政策金融公庫の新創業融資制度よりも金利が低くなることが一般的です。
  • 融資実行まで時間がかかる
    自治体・保証協会・金融機関のそれぞれが審査を実施するため、手続に時間を要し、申し込みから融資実行まで2~3か月以上かかります。
  • 自己資金の要件が厳しい
    自治体の創業融資は1/2の自己資金割合を求めていることが大半となっています。
  • 連帯保証人のサインが必要
    会社の借入ですので、起業家が連帯保証人としてサインすることが一般的ですが、起業家側の財務リスクがより高くなってしまいます。

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